2WAYプライス表示
外国為替市場では、買値(ビッドレート:Bid Rate)と売値(アスクレート:Ask Rate. またはオファーレート:Offer Rate)の二つの金額が一対になって常に変動しています。
ドル/円を例にすると、新聞などで95.30-95.32(または 95.30-32)と表記されていれば、95円30銭で1ドルが買われ(円売り)、95円32銭で1ドルが売られ(円買い)ている意味で、前が買値(ビッドレート)後ろが売値(アスクレート)のこと、この金額で取引されている意味になります。時折、勘違いされるのが95円30銭から95円32銭の間で取引されていると
ビッドレートが買値でアスクレートが売値 取引されている買値と売値の同時表記方法です。
FXのトレード画面にも同じように買値(ビッドレート:Bid Rate)と売値(アスクレート:Ask Rate. またはオファーレート:Offer Rate)の表記が一対になってされいます。
それが2WAYプライス表示
ただしこれは為替レートの提示側(マーケットメーカー)から見た意味で、私たちFX参加者(マーケットユーザー)は反対の解釈をしないといけません。
ドル/円95.30-95.32で例えると、買値が95円30銭だから1ドル95円30銭で買えると勘違いしてしまう。売値が95円32銭 95円32銭で売れるのなら買ってすぐに売って儲かることになるが、そんなバカなことはないでしょう!
ビッドとアスク
この表示もFX会社から提供されるトレード画面では、参加者に分かりやすく右側が買いで左側が売りと表示してくれてるところが多いです。
同じ1ドルでも買うなら95円32銭が必要で売るなら95円30銭にしかならない。
買った時点ですでに1ドルに対して2銭の損をしてることになります。
この買値と売値の差をスプレッドといいます。
スプレッド
FX参加者がポジションを持った時点で損金が発生しているスプレッド。
損をしてる者がいれば、その反対側には得をしてる者がいる。このスプレッド分が提示側の利益です。1回の取引ごとに取引高に応じた手数料をスプレッドという形で支払っていることですね。
手数料無料のFX会社でもスプレッドが大きければ意味が無いです。
手数料を支払ってもスプレッドが小さければトータルでは手数料が低くなる事だって十分に考えられます。
このスプレッドですが通貨ペアごとに異なりますし、いつも同じとは限りません。
通貨ペアごとに異なる理由は、通貨の流動性にあります。
世界中で繋がる外国為替市場。多くの人がそれぞれの理由で参加し、それぞれの通貨ペアで取引されています。取引高の多い通貨はそれだけ信用度も高く世界中に流れている通貨です。売り手も買い手も多く存在するからこそ売りと買いの価格差もそれほど広くならずに取引される結果になります。
それゆえに全体的な取引高の多いメジャー通貨ペアはスプレッドが小さく、取引高の少ないマイナーな通貨ペアはスプレッドは大きくなります。
しかし、そんなスプレッドが小さいメジャー通貨でも、相場の大きく動く時などはスプレッドが拡大する時があります。
米国や英国の重要指標発表時や、各国中央銀行の政策発表時などは相場が大きく動きスプレッドも拡大する時があります。
また有事(テロや戦争など)の場合も地理的に近くの国の通貨は大きく広がります。
エントリー時にスプレッドを見逃す人もいるようですが、必ずスプレッドを確認してエントリーするようにしましょう。普段より広がってるなら広がる理由があるはずです。情報収集して原因を理解した上で再度予想をたてるぐらいの余裕も必要です。
このスプレッド
FXをする限りは儲けることが目標なのでロング(買い)にしろショート(売り)にしろポジションを持った後に利益を生むほうに動いてくれる理由(各自の分析結果)があるからエントリーするわけだから、5~6PIPSのスプレッド分のマイナスなどプラスに変わってくれるのだろうが、エントリーした時点で取引内容画面にマイナス表記があると気持ち的によろしくないでしょう。(そう思うのは私だけかもしれませんが
)
できればスプレッドは小さいほうが理想です。
ユーロ/ドルやドル/円のペアならスプレッドも小さいく、FX取引を始めた頃はオススメの通貨ペアでしょう。
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