FXの通貨の特徴

FX(外国為替)で取引される各国の通貨…
取引高の多い順番では、米ドル、ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、加ドルなどがあります。

これら通貨にはそれぞれに特徴があり、その特徴を考慮したトレードが必要になってきます。

FX(外国為替)で取引される各国の通貨…
取引高の多い順番では、米ドル、ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、加ドルなどがあります。

これら通貨にはそれぞれに特徴があり、その特徴を考慮したトレードが必要になってきます。


通貨の分類

外国為替市場では、各国の通貨を【メジャー通貨】と【マイナー通貨】として分類しています。


メジャー通貨とマイナー通貨

通貨

メジャー通貨とは、国際的な市場で取引が行われている通貨で、取引高・取引参加人数も多く流動性の高い通貨で、4大通貨でもある米ドル・ユーロ・円・ポンドにスイスフランを含めたものがメジャー通貨と呼ばれ、特に米ドルとユーロは、国際市場でのあらゆる場所での換金が可能な国際決済通貨ハードカレンシー)とされています。

一方のマイナー通貨とは、限られた地域の市場にて取引が行われている通貨で、マーケット規模が小さくなるため取引高・取引参加者も少なく流動性の低い通貨です。メジャー通貨以外の通貨がマイナー通貨とされいます。

豪ドルや加ドルなどは、以前より取引高・取引参加者も増え、メジャー通貨へ仲間入りしようとしている準メジャー通貨とされいるようです。

流動性とは一般にモノが流れ動く容易さを表すもので、通貨の流動性が高ければ【売り手】と【買い手】の数も多く売りたい時や買いたい時にいつでも取引が成立しますが、流動性が低ければ売りたいと思っても買い手がいなければスムーズな取引が困難になります。

メジャー通貨は市場での流動性も良く24時間いつでも取引可能ですが、マイナー通貨の場合はその地域の市場が終わると取引が難しくなります。またマイナー通貨の中にはその国の金融政策などが安定せず、制度の変更によって取引量が極端に減ったり取引が出来なくなったりの信用性にも欠ける危険な通貨も存在するでしょう。そのような通貨を保有することは、大きなリスクを抱きかかえるよなものです。


通貨の中心 ドル $

米ドル中心

米ドルは基軸通貨キーカレンシー)、世界の通貨の中心に位置します。

外為市場での米ドルに絡んだ取引は全取引量の86%(2007年国際決済銀行調査)になっています。そのため米ドルの価格変動は、世界中の通貨の為替レートに直接影響してきます。アメリカの経済情報・経済指数がファンダメンタル分析に重要な要素となっているのもそのようなことからです。

例えば米ドルと円それぞれに上昇するような情報が同時に出た時、ほとんどの場合は米ドル/円相場はドル高円安の方向に進みます。それだけドルの影響が強いということです。

そのように米ドルは基軸通貨であるゆえに、強すぎても弱すぎても世界の通貨に何らかの影響をあたえるので、FX取引においては常に米ドルの動向に注意していなければいけないでしょう。


コモディティ通貨とは?

コモディティ通貨とは、鉱物資源などの市況商品(コモディティ)を産出し、それを主な輸出品としている国の通貨で資源国通貨とも呼ばれています。

代表的なコモディティ通貨は、オーストラリアドル(AUD)、カナダドル(CAD)、南アフリカランド(ZAR)などです。

これら通貨は、商品相場が上昇する時や輸出相手国の景気がよくなることでの需要の高まりを期待して買われる傾向があります。


ペトロカレンシーとオイルマネー

ペトロカレンシーとは石油原産国通貨のこと。

オイルマネーは原産国が石油を輸出した資金で、一般にその資金の大半は米国やロンドンなどユーロダラー市場へと還流します。このユーロダラー(アメリカ以外の国にあるドル資金。主にヨーロッパの銀行)がある程度の規模で他の通貨に換わると米ドル市場下落の原因にもなります。