スワップ金利とは?

スワップ金利とは、金利の安い通貨で金利の高い通貨を買ってポジションを持つことでお金をもらうことが出来ます。【AUD/JPYの買い】日本円でオーストラリア・ドルを買う取引なら、オーストラリア・ドルの金利は日本円よりも高いのでポジションを保有してる期間、金利差をスワップ金利としてもらうことが出来ます。

反対に金利の高い通貨で金利の安い通貨を買ったら支払うことになります。【AUD/JPYの売り】を行えば日本円を売ってオーストラリア・ドルを買うことになりますのでスワップ金利を支払います。


スワップは金利ではない?

このスワップ金利
正式にはスワップポイントと呼びますが、お金をもらうことが出来るので「スワップ金利」の言葉が定着しているようです。スワップポイントは、2国間通貨の貸し借り(売買)に発生する金利の差を複雑な計算式に基づいて算出したもので、金利差には比例しますが単純に金利の差ではないようです。

また、このスワップ金利とも呼ばれるスワップポイントは、 FX会社によっても計算の違いか受取額に差があり、売りと買い(プラスのスワップとマイナスのスワップ)でも異なってきます。単に2国間通貨の金利差の調整で発生するだけなら、プラス額とマイナス額は同額になると思うのですが、そこにはFX会社の利益なのか資金力なのか何かが絡んでいるようです。基本的にはプラス・スワップよりマイナス・スワップの方が多いようです。


スワップポイント

スワップは金利じゃない!
と言われても金利として考えた方が理解がしやすいことは事実…

例えれば、1ドル=100円の米ドルを1万通貨買うには100万円が必要です。でも実際には100万円は支払っていません。100万円を日本の銀行から借りてるようなものです。そしてその借りたお金で買った1万ドルは手元に来ません。アメリカの銀行に1万ドルを預けてるようなものです。

100万円は借りているわけですからその間の金利は支払わなければなりませんが、1万ドル預けてる金利はもらえる立場にあります。それぞれの国の市場金利で計算されて差し引きすれば、アメリカの銀行金利が日本の銀行金利より高ければ、プラスのスワップになります。

FX(外国為替)取引は外国為替取引の中のスポット取引(直物取引)といって注文をしてから2営業日後が受渡日の取引ですが、現物を渡されても困ってしまいます。差金決済での利鞘が目的なのですから…

ロールオーバー

そこでこの受渡日を先送りするためのロールオーバーという処理が行われます。ロールオーバーすることで受渡を実行することなく取引(先送り)を継続できますが、ロールオーバーするたびに2通貨間の金利差調整が行われます。この時に基となる数値がスワップポイントで、それによって出された金額がスワップ金利です。

そしてこのロールオーバーのタイミング…24時間稼動中の外国為替市場では、N.Yクローズといってニューヨーク市場の終わる時間で1日の終了とする習慣があり、一度持ったポジションはN.Yクローズをまたげば自動的にロールオーバー処理がされ、スワップ金利となる損益が1日分計上されます。そして木曜日の朝のロールオーバー処理での2営業日後は、月曜日になりますので3日分が発生することになります。このロールオーバー処理は、ポジションをもち続ける限り続いていきます。


N.Yクローズとは…

N.Yクローズとは、外国為替市場において1日の終了とされるニューヨーク市場の終わる時間で、日本時間午前7時を指します。

また、アメリカはサマータイム制度を導入していますので、夏時間では日本時間午前6時がN.Yクローズとなります。