FXの基本

ポジションと決済…

FXの取引の基本は通貨の売買…
しかしながらドルを買ったからといって手元にドルは送金されません。

買った通貨は必ず売る」「売った通貨は必ず買い戻す」のがFXのルール。相場の変動によって発生する差額を利得利益とする売買取引なので現物の通貨は手元にこないわけです。

ドルを買ったぞ!とかユーロを買ったぞ!
この外貨を買ったことを「ポジションを建てた」とか「ポジションを持った」と表現されます。

ポジションと決済

ポジションとは持ち高とも表現され、現在保有中の通貨があるという意味です。このポジションを持つこと(ポジションを作ること:新規注文)をポジションメイクと表現されます。

また、注文(売買)が成立したことを約定(ダン:done)と表現されます。

このポジションの中でも通貨を買ったポジションを「ロングポジション(単にロングとも言う)」、売ったポジションを「ショートポジション(単にショートとも言う)」と表現されます。

他の言い方では、ロングのことを買い建(かいだて)とか買い玉(かいぎょく)とか買い持ちとかいい、シュートのことを売り玉(うりぎょく)とか売り建(うりだて)とか売り持ちとかいわれるのも同じ意味です。

そして「買った通貨は必ず売る」ルールなので後に決済注文を行います。
これでひとつの取引の終了です。決済注文のことをポジションメイク(新規注文)に対してポジションクローズと表現されます。

決済注文を行って利益や損失が確定した後のポジション(持ち高)の無い状態をスクウェアポジション(単にスクエアとも言う)と表現されます。

また取引のことをトレードと表現し、1回の取引での取り扱える通貨の枚数を1万枚で1枚と表現し、米ドルと日本円の通貨ペアを1万枚買ってポジションを持ったことを【ドル/円のロングを1枚】と表現します。


空売り…持ってないのに売れる?

「売った通貨は必ず買い戻す」のがFXのルールだ!と言っても売るには持ってなきゃ売れないんじゃないの?買った通貨は必ず売るわけだから、その売った通貨をまた買い戻すの??

売った通貨は必ず買い戻す」とは売ることからトレードを始める【空売り】と呼ばれることが出来るわけです。手元に無いモノを売るから空売りですね。

空売りのイメージ

手元に無いモノは借りてくればいい。
その借りたモノを高値のうちに売って安くなった時に買い戻す。
思惑通り下がれば安く買い戻せるわけなので差し引きの利益は発生します。

空売りのイメージはそんな感じです。

現物取引なら“モノ”を借りてこなければ売ることは出来ないですがFX取引は信用取引です。証拠金(保証金)という名目で預けてる金額を基にFX会社との信用で成り立って取引を行っていますので、売り注文も買い注文も“カラ”といえばどちらも“カラ”です。全ての取引が“空買い”であり“空売り”でもあるでしょう。

株取引などではこの空売りという言葉が使われるようですが、FX取引の場合は空売りという言葉を考えずに、買いから入る売りから入るかロングショートか…で考えていきましょう。

いつも売ってばかりだと相場が下がってる時は何も出来ないでしょう。FXを始めた当初はロングポジション(買い)ばかり持つのですが、慣れてくるとこのショートポジション(売り)を有効に活用するようになります。

相場は上がったり下がったりの繰り返しなのです。
ただ欲張りすぎると大福ビンタを食らわされます。